中卒・高校中退だと美容学校に入学できない
美容師というと「学歴不問」「高校中退でも問題ない!」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かに美容師は勉強の成績よりもセンスや接客能力が重要で、それがなければ活躍することは難しい仕事ではあります。
しかし、美容師の最短ルートである「美容学校に通って、その後国家試験を受ける」ためには高校を卒業しなくてはいけません。
というのも美容学校は入学資格を『高校卒業以上』と定めているところが大半だからです。
そして美容師になるには国家試験を合格して免許を取得する必要があるため、中卒・高校中退のままでは美容師になるのは厳しいです。
中卒・高校中退から美容師になるには、以下で解説する方法を行う必要があります。
中卒・中退から美容師になる方法
高卒認定試験に合格する
美容師の仕事は刃物でお客様の頭部に触れますし、様々な薬剤を使うので技術はもちろん衛生・科学に関する知識も欠かせません。
だからこそ国家資格が必要なのですが、前述した通り最終学歴が中卒のままではそもそも試験を受けることすら難しいです。
そこでおすすめなのが、受験資格を得るために高卒認定試験に合格するという方法です。
高卒認定試験とは、「私は高校卒業者と同等の学力を持っています」と証明するための試験です。
高卒認定試験に合格すれば美容学校に入学できる
高卒認定試験に合格すると、入学条件が「高卒以上」の美容学校に入学することができます。
つまり、美容師になることが可能になります。
高卒認定試験は年に2回行われており、10科目の全科目に合格することで獲得できます。
16歳以上であれば誰でも受験でき、4~5割ほどの正解で合格と難易度もそれほど高くありません。
一度で全部に合格しなくとも、一度合格した科目の試験は次回から除外になります。つまり10科目中5科目に合格したら、次回は残りの5科目の試験を受けて合格するだけで資格を得ることができるので、なるべく早めに受けた方が良いでしょう。
もう一度高校に入学する
あまり気が進まないかもしれませんが、再度全日制・定時制などの高校に入学するのも一つの手です。
卒業すれば堂々と高卒を名乗ることができますので、美容学校はもちろん美容師をやめた後の就職もやりやすいです。
ただこの方法は学費がかかりますし、3年間通った後に今度は美容学校で2年通うことになるので時間がかかります(計5年)
そのため、手堅い方法ではありますがあまりおすすめはできません。
通信制高校の美容専門コースに入学する
高卒認定試験の勉強は面倒くさいし、「もう一度高校に入学しなおすのはちょっと…」という人におすすめしたいのが、通信制高校から美容師を目指すという方法です。
通信制高校は全日制高校、定時制高校などと並ぶれっきとした高等学校の一形態です。高校過程の必須科目を学ぶことができますし、卒業で高等学校卒業資格も取得できます。
そしてなにより通信制高校には美容専門コースがあり、高卒資格を取りながら美容師国家試験の合格を目指せます。これは一部の通信制高校が美容専門学校と提携しているからこそできることです。
つまり3年間で高校卒業+美容師資格の取得が目指せるので、高校を卒業して美容学校に入学するよりずっと早く美容師になれるのです。
通信制にはほとんど通学せずに卒業できる学校もある
一口に通信制高校といってもさまざまなタイプがあります。全国各地にキャンパスがあり毎日通学できるようなところもあれば、月に数日スクーリングと呼ばれる登校日だけ学校に足を運べば卒業できるところもあります。
そのため、毎日学校に通うのが嫌だという方にも通信制高校はおすすめです。
中卒・中退の人が通信制高校で美容師を目指すメリット
最短で美容師になれる
全日制高校を経て美容師養成施設に進学した場合、どんなに早くても美容師資格を取得するのは20歳を過ぎてしまいます。
しかし、通信制高校ならば最速で18歳で高校卒業と同時に美容師資格を取得することも可能です。
美容師は一生続けられる反面、若い頃の「とがった」センスが評価される仕事もあります。もし、10代で美容師デビューできるならば、若々しいクリエイティビティを大いに発揮できるでしょう。
「早く一人前になりたい」「早急に仕事を始めたい」という人にもおすすめです。
必要な学費が大幅に安くなる
普通であれば全日制高校に3年間学費を払い、その後専門学校に2年間学費を払わなくてはいけません。
そのため、軽く100万以上の費用がかかります。これは自分で働いて出すにしても、親に出してもらうにしてもかなりの負担となります。
しかし通信制高校であれば専門学校に通うことなく3年間で卒業+資格を取得できるので、かかる学費を大幅に削減することが可能です。
特に令和2年4月より通信制高校も就学支援金制度の対象となっているので、学校によっては学費が実質無料になります。
金銭的な理由で高校中退した人でも、通信制高校を利用すれば安価に美容師資格と高等学校卒業資格を取得することができるのです。
しかも美容師コースのある学校は美容業界と深いつながりがあるため、就職先も紹介してもらえることもあり、就職活動をする手間が省ける場合もあります。
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通信制高校で美容師免許を取得するデメリットはある?
基本的にデメリットはありません。
ただ一部、古い考えを持っている美容師の中には「通信制高校で資格を取得したヤツは美容学校を卒業した俺たちより格下」という考えを持っている人がいます。
そういった美容師が店長をやっている場合、就職で不利になる可能性があるのはデメリットと言えるでしょう。
しかし実際の美容師に必要なのはセンスと知識、接客能力です。実力があれば不利にはなりませんし、将来的にはこんな古い考えを持った美容師は減っていくはずです。
そのため、気にせず通信制高校の美容師コースへの入学を検討して良いでしょう。
美容師専門コースのあるおすすめ通信制高校
飛鳥未来高等学校の美容師免許取得コースは就職も安心
飛鳥未来高等学校は全国に大学と専門学校を64校も経営している学校法人三幸学園を母体とした通信制高校です。
そのため、医療秘書福祉専門学校、リゾート&スポーツ専門学校などのグループ校で学ぶことができます。
美容免許取得コースは姉妹校のビューティーアート専門学校と提携。2年間で高校卒業単位取得をし、3年目に美容師国家試験対策が本格化するカリキュラムになっています。
さらに、ビューティー&ブライダル専門学校の先生による就職サポートもあるので安心です。
第一高等学校の美容コースで美容師を目指す
「少人数指導でしっかりとした技術が身につく」と評判なのが第一高等学校の美容コースです。筆記試験、実技試験をクリアするカリキュラムが整っているため、卒業と同時に美容師国家試験に合格する生徒も少なくありません。
さらに、メイク、ネイル、エステ、まつげエクステなど国家資格以外の各種美容資格取得をサポートしているのも、こちらのコースの特徴です。幅広いサービスを提供できる美容師として活躍したい人はぜひいかがでしょうか。
ルネサンス高等学校の美容師養成コーはネット学習も充実
ハリウッドビューティー専門学校と提携しているルネサンス高等学校は、E-ラーニングを積極的に取り入れています。美容師国家試験の必修科目8科目、選択必修科目8科目をスマホやパソコンを使用したE-ラーニングでいつでもどこでも学べるようになっているのです。
また、六本木ヒルズのキャンパスで行うスクーリングで実技試験対策もしっかりと行います。「美容師になりたい!」という同じ目標を持つ仲間に会えるチャンスでもあるので、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
中卒・中退で美容師になる方法まとめ
多くの美容師養成施設は高卒であることを入学資格としていますが、中卒や高校中退でもあきらめる必要はありません。
通信制高校への入学、高卒認定試験の合学、高等学校卒業資格を取得するなど様々な方法があります。
ただ、かかる費用や時間を考えると一番おすすめなのは美容師専門コースのある通信制高校への入学と言えます。
ご紹介した飛鳥未来高等学校、第一高等学校、ルネサンス高等学校の他にも美容師コースが設置されている通信制高校はいくつもあります。
入学のための資料請求は無料ですので、まずは以下から複数の学校の資料を請求し、どこが自分に一番合っていそうか比較してみてはいかがでしょうか。