本気でスポーツするなら通信制高校?
部活動以上に本気で打ち込みたいスポーツがあると「学校に通う時間がない!」ということも少なくありません。すでに選手として活躍しているならば、海外遠征試合もあるでしょう。もし、学業との両立を考えるならば、通信制高校という選択もあることはご存じでしたか?
通信制高校を選択するスポーツ選手は多い!
最近、中学卒業後の進学先として通信制高校を選択するスポーツ選手が増えています。たとえば、フィギュアスケートの紀平梨花選手、川畑和愛選手などは、現在、通信制のN高等学校に在学中です。
その他、サッカー選手の香川真司、柿谷曜一朗、酒井宏樹なども通信制の第一学院高等学校の卒業生です。かつて、サッカー選手といえば清水商など強豪校に入学しました。しかし、現在では通信制高校に進み、若いうちからサッカー留学をするといったことも可能なのです。
全日制高校ではスポーツに熱中できない?
スポーツの世界で活躍しようと考えた時、タイムリミットがあるのも事実です。どんなに才能があっても20代からのスタートでは一流選手になるのは難しいでしょう。とくに、10代後半をどう過ごすかは非常に重要になってきます。
ところが全日制高校に通っていると、練習時間の確保だけでも難しいものです。部活動が盛んな高校に進学したとしても、少なくとも午前中は授業に出席しなくてはいけないでしょう。さらに、試合が続いて出席日数が足りない……というようなことにもなりかねません。アスリートとして伸び盛りの時期なのに、スポーツとは関係のないことにあまりに時間を費やさなくてはいけないのは、もったいないともいえるでしょう。
本気でスポーツしたい人に通信制高校をすすめる理由
通信制高校は全日制高校のように毎日通学する必要はありません。そのため、一日中練習をするという生活も可能です。遠征が続いたり、海外に練習拠点を移すとなったりしたとしても、自分の好きな場所で勉強できる通信制高校ならば何の問題もありません。
通信制高校ならば、練習の合間を見て勉強することもできます。自学自習が中心ですが、定期的にレポート提出をして理解度をチェックしてもらえるので安心です。
何よりも通信制高校はれっきとした高校の一形態なので、高等学校卒業資格を取得できるのは見逃せません。もし、高校卒業後に大学に進学したいとなっても、受験資格を得ることができるというわけです。青春時代をスポーツに捧げると決めたとしても、将来のことを考えると通信制高校で高卒資格を取得しておくことは大きな意義があるのではないでしょうか。
スポーツコースがある通信制高校
東京はもちろん日本全国各地の都道府県に通信制高校はたくさんあります。スポーツに本気で取り組みたいならば、次のようなスポーツコースがある学校を選んでも良いでしょう。
スポーツコースがある相生学院高等学校
相生高等学校にはスポーツコースがあり、スポーツを極めたいと考える数多くの生徒が在籍しています。これまでも、テニスではデビスカップ団体優勝選手、ボクシングでは全国高校選抜大会バンタム級チャンピオンなどを輩出しているそうです。
ただし、通常コースにプラスしてスポーツコースの学費として年間36万円ほど必要になります。専門コーチングスタッフからテニス、ボクシング、サッカー、硬式野球などの指導を受けることもできるので、こういったスポーツに取り組みたい人は進学先候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
幅広いスポーツに対応している日本ウェルネス高等学校
日本ウェルネス高等学校のスポーツコースでは、日本ウェルネススポーツ専門学校との共同プログラムによって、スポーツに集中できる環境が整えられています。企業クラブとの合同練習などもあり、貴重な体験ができるでしょう。
専攻できるスポーツは硬式野球、軟式野球、サッカー、ソフトボール、陸上競技、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、格闘技、水泳、スキューバダイビングと幅広いことが特長です。スポーツの他にも、ペット専攻、音楽専攻、アイドル専攻、トータルビューティー専攻など、さまざまな分野の専門特化型教育を行っています。
スポーツトレーナーにもなれるヒューマンキャンパス高等学校
スポーツ選手として活躍できる時間には限りがあります。引退後はインストラクターという道もあるかもしれませんが、多くの選手が同じことを考えるため、種目によっては狭き門です。そこで注目されているのがスポーツトレーナーです。最良のパフォーマンスができるように、選手の体のコンディショニングを整えるのが仕事になります。
ヒューマンキャンパス高等学校にはスポーツコースでは、スポーツトレーナーを目指すことができます。また、卒業後にさらにスキルアップしたいとなったら、NSCA、NATA、NESTAなど、世界100カ国以上で通用するトレーナー協会公認の資格取得が取れるように頑張ってみてはいかがでしょうか。
スポーツコースがない通信高校でも問題ない?
スポーツに集中したいものの、魅力的に感じている通信制高校にスポーツコースがない……といったケースもあるでしょう。スポーツコースがない通信制高校でも、スポーツ中心の生活を送ることができるのでしょうか?
スポーツコースがない通信制高校を選択するのもひとつの方法!
スポーツコースを設けている通信制高校は、登校日が多いことも少なくありません。授業中に専属トレーナーのレッスンを受けられるのは魅力的ですが、すでに決まった先生についている場合は不要ということもあるでしょう。
そんな時は、スポーツコースがあるかどうかではなく、できるだけ登校日が少ない通信制高校を選択するというのもひとつの方法です。通信制高校といっても週に1回程度の登校日を設けているところも少なくありませんが、なかには年に数日程度の登校ですむ学校もあり、思う存分、練習時間を確保できるでしょう。
ルネサンス高等学校ならば登校日は最短で年に4日!
多くの通信制高校では年間20日前後の登校日が設けられています。登校日はスクーリングとも呼ばれていますが、きちんと参加することが卒業要件にもなっているので注意が必要です。
しかし、最近はインターネットを活用したメディア学習によって、登校日を極力減らしている通信制高校も登場し、注目されています。ルネサンス高等学校もそのような学校のひとつですが、最短で年に4日の登校で卒業できるというのは見逃せません。普段、海外を練習拠点にしている人などにもおすすめです。
55年の歴史がある通信制高校・NHK学園高等学校
およそ55年前にNHKが設立した、日本で最初の広域通信制高校です。広域通信制高校とは、全国各地どこに住んでいる生徒でも入学できる通信制高校のことです。NHK学園高等学校が開校する前は、近隣の生徒しか受け入れない狭域通信制高校を選択するしかなかったのです。
広域通信制高校という性格上、通いにくい場所に住んでいる生徒も多く、登校日は最小限に設定されています。10~11月に連続して4日ほど登校することになりますが、首都圏をはじめとして北海道、東北、近畿、中部、九州、中国、四国の各エリアにスクーリング会場があるので便利です。
登校日に特別な体験ができる通信制高校・勇志国際高等学校
勇志国際高等学校では、4泊5日の集中型スクーリングを行っています。会場は本校がある熊本県天草市の離島。天草切支丹館、崎津天主堂などの歴史的建造物が点在し、海と山の大自然に囲まれた環境です。
登山や無人島体験など、めったにできない経験ができるのが勇志国際高等学校の集中型スクーリングの特色です。学びの仲間と囲むバーベキューも、忘れられない味となるでしょう。
毎月集中型スクーリングを開催する通信制高校・鹿島山北高等学校
集中型スクーリングの多くは夏季に実施されますが、取り組んでいるスポーツによっては、夏は試合が立て込んでいて「とても参加できない!」ということもあるでしょう。そんな時は、毎月集中型スクーリングを実施していて、都合の良いタイミングで参加できる鹿島山北高等学校がおすすめです。
鹿島山北高等学校の集中型スクーリングは、丹沢湖近くの大自然の中で、3泊4日の短期合宿方式で行われます。「観光促進」「森林保全と生命」などのカリキュラムがあり、自然や生命といった大きなテーマについて考えるきっかけとなるでしょう。
通信制高校を活用してスポーツにとことん集中しよう!
スポーツに本気で取り組もうとしている人にとって、通信制高校は心強い味方になってくれることは間違いありません。スポーツコースのある通信制高校ならば、同じ志を持つ友人との出会いも期待できます。学校によっては、グラウンドなどの環境も整備されていますし、専属コーチの指導を受けられるというのも魅力的です。
また、スポーツコースがあるかどうかではなく、登校日の少なさで通信制高校を選ぶという方法もあります。どんな通信制高校でも何日か登校しなければ高等学校卒業資格を取得できません。登校日が練習の邪魔にならないようにするには、年に3泊4日程度の宿泊形式で集中型スクーリングを行っている通信制高校を選ぶようにすると良いでしょう。
いずれにせよ、スポーツに打ち込みながらも高等学校卒業資格も取得しておくことは大事です。大学進学への道も開けますし、必ず将来のためになるでしょう。勉強以外のやりたいことに集中しながら高等学校卒業資格を取れるのが通信制高校です。資料請求をしたり、公式サイトのブログを読むなどして、自分に合いそうな通信制高校を見つけてみてはいかがでしょうか?