通信制高校の卒業式を徹底解説!服装などの注意点も!

卒業式

通信制高校の卒業式を徹底解説!

卒業式はしっかり行うが自由参加のところも

通信制高校は自宅学習をメインとしていても、まったく登校日がないわけではありません。多いところでは週5日ほどキャンパスに足を運べるコースを設定している学校もあります。そういった学校では卒業式は当然、入学式なども全日制高校同様に開催しています。

また、登校日は年に5日程度しかないという通信制高校でも、入学式と卒業式は行っているところが多いです。

ただ、自由参加という学校も多く、なかにはインターネットで中継をして、それを遠方から閲覧して参加できるようになっているところもあります。普段は自分のペースで勉強を進めたいけれど、入学式や卒業式など節目となる機会には皆で喜びを分かち合いたい……そんな願いを叶えてくれる通信制高校もあるのです。

内容は全日制と殆ど変わらない

通信制高校の卒業式といっても、全日制高校と大きな違いがあるわけではありません。高等学校卒業資格取得を認める卒業証書を一人一人に授与することが式の中心となります。

来賓からの祝辞、在校生からの送辞、卒業生代表答辞などがあり「仰げば尊し」「蛍の光」などを歌うのも、全日制高校と同じです。

通信制高校ならではの卒業式の特色

通信制高校の中には全国各地にキャンパスがあり、普段はそれぞれの場所で少人数制の授業を行っているところも少なくありません。

しかし、卒業式ともなると、たとえば首都圏全域のキャンパスで学んできた生徒が市民会館などに集まることもあります。

また、最近はオンラインで卒業式をする通信制高校も増えています。

入学式以来、久しぶりに会う人がほとんどかもしれません。しかし、たくさんの言葉を交わすことはなくても、同じ通信制高校で学び、無事に卒業の日を迎えられた喜びを分かち合えるでしょう。

通信制高校の卒業式の時期は?

全日制高校の卒業式は3月だけに行われます。一方、通信制高校の卒業式は3月だけではないことも大きな特徴のひとつです。

3月と9月に行われることが多い

最近、2期制を採用する通信制高校が増えています。そのため、通信制高校では入学式は4月と10月、卒業式は3月と9月に行われるようになっています。

通信制高校を卒業した後に大学や専門学校への進学を控えているならば、3月に卒業式があった方が空白時間もできずに便利でしょう。

しかし、9月に卒業式をすませてしまい、4月までの自由時間にボランティアなどをして過ごす人もいます。自分のやりたかったことに熱中できる時間ができるともいえるでしょう。

卒業見込みで卒業式に参加できることもある

通信制高校の中には随時入学を受け付けていることも多く、4月、10月入学以外の生徒も少なくありません。

そのような生徒は、ほぼ卒業見込みとなった段階で、3月または9月の卒業式に参加することもあります。ただし、その場合、卒業式の後に残りわずかな課題を提出するなどしなければいけないので、忘れないようにしましょう。

9月の卒業式はアットホームであることが多い

私立の通信制高校では随時入学を受付けているところも結構ありますが、それでも4月に入学式、3月に卒業式を迎える生徒が大半です。やはり、9月の卒業式は3月ほどたくさんの参列者がいるわけではありません。

参列者が少ないこともあって、9月の卒業式は4月にはないアットホームな雰囲気が特徴でもあります。先生方や生徒同士で触れ合う時間も多くとることができ、温かな雰囲気の中で門出を祝うことができるでしょう。

通信制高校の卒業式にふさわしい服装は?

通信制高校の卒業式は必ず出席しなければいけないものではありません。参加するかどうかは生徒の自由です。卒業式の服装に関しても、とくに決まりはありません。

制服がある通信制高校もありますが、卒業式も制服ならばまったく問題ないでしょう。制服のない通信制高校では、全日制高校時代の制服を着る生徒もいます。もちろん、私服でも構いません。

私服の場合、落ち着いたスーツならば男女ともに無難です。袴や着物は目立つかもしれませんが、むしろふさわしいぐらいです。9月の卒業式では残暑が厳しい年もあるかもしれません。

そんな時は無理をしてスーツでなくても、オフィスカジュアル程度でも良いでしょう。男子は襟付きのシャツとチノパン、女子は膝丈のワンピースでも、式典にふさわしいものならばOKです。

通信制高校を卒業するには?

以上のように通信制高校でも立派な卒業式があります。しかし、そもそも高等学校卒業資格を取得しなければ卒業式に参列できません。通信制高校を卒業するには、どのような条件を満たす必要があるのでしょうか。

3年以上在籍する

通信制高校を卒業するには少なくとも3年間在籍することが必須条件です。なかには全日制高校を中退して通信制高校に進学する人もいるでしょう。その場合は全日制高校の在籍期間もカウントされ、合計で3年間在籍していれば良いということになります。

ただし、通信制高校は全日制高校のように学年制ではありません。1年ずつ学年を上がっていけば自動的に卒業というわけではないのです。通信制高校は単位制のため、卒業に必要な単位をしっかりと取得しなければいけません。

通信制高校は3年で卒業できないこともある!

通信制高校は最短で3年で卒業することも可能ですが、それ以上時間がかかってしまうことも少なくありません。全日制高校は6年、定時制高校は8年とそれぞれ在籍できる期間の上限が決められていますが、通信制高校にはそのようなリミットもありません。

とくに公立の通信制高校などはほとんど学費もかからないため、ついズルズルと「もう一年……」と、在籍期間を引き伸ばしてしまいがちです。「きっちり3年で卒業する!」と、強い意志を持ってのぞみたいところです。

74単位が必須

通信制高校を卒業するには、学科74単位の取得が必修条件です。1年に何単位取るかは自分次第で、自主性と自己管理能力が問われます。

自主学習に自信がない人は、ある程度プランを立ててくれるようなサポート体制の整ったコースを選択することをおすすめします。

なかには全日制高校を中退して通信制高校に進む人もいるでしょう。その場合、全日制高校で取得した単位も加算され、無駄にはならないので安心です。

特別活動30単位も必要

通信制高校を卒業するには、ホームルーム、学校行事、生徒会活動などの特別活動についても30単位を取得しなければいけません。このうちの学校行事にはもちろん、入学式や卒業式も含まれます。

50分参加することで1単位とする計算なので、たとえば、在校生として卒業式に参加すればそのうちの1~2単位を消化できるというわけです。

通信制高校の卒業生の進路は?

晴れて通信制高校の卒業式を終えた後、生徒たちはどのような道に進むのでしょうか。通信制高校生の進路について調べました。

卒業生の多くは大学や専門学校へ進学

 文部科学省による「高等学校教育の現状」 という資料によれば、平成25年度の通信制高校卒業生の進路の内訳は次の通りでした。

通信制高校卒業生の進路

大学進学………17.3%
専門学校進学…24.4%
就職……………15.2%
その他…………43.1%

就職は少数派で大学または専門学校に進む人が多いという結果でした。大学も専門学校も高等学校卒業資格がなければ進学できませんが、全日制高校だけではなく通信制高校もひとつのルートになっていることがわかります。

「その他」の内訳とは

通信制高校卒業生の進路で4割以上「その他」という人がいるところが、気になる人もいるかもしれません。この中には卒業時に進路が決まっていない人もいれば、フリーランスとして働く人も含まれています。

そのため一概にニートや無職になる人ばかりではありません。

また、アルバイトなどをしながら自分のやりたいことにチャレンジする道を選ぶ人もいるようです。

もちろん、学校によっては「その他」という状況はほとんどいないところもあります。就職するにせよ進学するにせよ、生徒一人一人の希望が叶うようにしっかりと進路指導してくれる通信制高校もあるのです。

それぞれの通信制高校がどのような進路指導をしているのかは、ブログで情報を集めたり資料を取り寄せてみると良いでしょう。また、オープンキャンパスなどでスタッフの方に質問してみるというのもひとつの方法です。

通信制高校の卒業式まとめ

通信制高校の多くは3月と9月の2回、卒業式を行っています。登校日の多い通信制高校ならば、全日制高校とほぼ変わらないクラスメイトと祝い合う卒業式となります。

一方、通信制高校だからこそ普段は顔を合わせないような学びの仲間と、喜びを分かち合う日となるケースも少なくありません。

もし通信制高校は卒業式が行われるか不安だったという方がいれば、それは問題ありません。普通に卒業式が行われますので、まずは無料の資料請求をして入学を検討してみてはいかがでしょうか。

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