高校中退だとアルバイト採用で不利になる?
高校中退をしてとりあえず「アルバイトでもしてみよう」と、思ってもなかなか採用してもらえないことも少なくありません。いったいなぜ、高校中退ではアルバイトが不採用になりがちなのでしょうか。
高校中退では応募できないアルバイトも多い
アルバイトの募集要項を見てみるとほとんどが「高卒以上」を条件としていることがわかります。なかには「高校生可」という仕事もありますが、高校中退は高校生ではないので、これも応募できません。
高校中退のままでは最終学歴は中卒ということになります。中卒はどうしても就職先が限られてしまいますが、じつはアルバイトでさえ探すのが難しいという厳しい現実があります。
高校中退OKのアルバイトは職種が限られる
もちろん、高校中退でも応募できるアルバイトがまったくないわけではありません。たとえば、コンビニ、ファミレス、スーパーのスタッフならば、受け入れてもらえることもあるでしょう。その他、土木作業員、工場作業員、新聞配達、ポスティングなどのアルバイトも基本的には学歴不問です。
こうして見てみると、立ち仕事だったり、肉体労働だったりとけっして楽ではありません。その割に時給はパッとせず「一生懸命働いてもなかなかお金を稼げない」という状況に陥りがちです。
アルバイトの面接で嫌な思いをすることもある高校中退
高校中退でも応募できるアルバイトを運良く見つけても、面接で嫌な思いをすることもあります。たとえば、いじめが原因だったならば「なぜ高校中退したのか?」と、深掘りされてつらい思い出がよみがえってしまうこともあるでしょう。
「高校中退して普段は何をしていますか?」と、聞かれてきちんと答えられないような、ダラダラした毎日を過ごしている人もいるかもしれません。高校中退したとしても、日々、目標を持って過ごしたいところですが「何をしたら良いのかわからない」という人もいるでしょう。そんな時におすすめしたいのが通信制高校です。
通信制高校ってどんな学校?
テレビCMやインターネットなどで通信制高校の広告を見かけることもあるこの頃です。いじめや不登校はもちろん、芸能活動やスポーツの試合などでなかなか学校に通えない人が利用しています。具体的にはどんな学校なのでしょうか?また、高校中退から編入することはできるのでしょうか?
通信制高校は通信教育で高卒資格を取れる学校
通信制高校とは、全日制高校や定時制高校などと並ぶ高等学校の一形態です。卒業するには最低でも3年間在籍しなければいけませんが、全日制や定時制のように学年をひとつずつ上がっていく学年制ではありません。高校課程の74単位を自分のペースで取得して卒業する単位制になっています。
通信制高校での勉強は通信教育になっていて、単元ごとにレポート提出を繰り返すことがメインです。レポート提出も最近では郵送ではなくインターネット経由ですませることができるので切手代などもかかりません。テストもありますが全日制や定時制ほど重要視されていないので、試験勉強に追われることもないでしょう。
毎日通学できる通信制高校もある
通信制高校は自宅での自学自習が中心ですが、年に何日かスクーリングと呼ばれる登校日に授業を受けなければ卒業できません。年に4日程度という学校もあるので「あまり学校に通いたくない」という人でも心配ないでしょう。
逆に1人で勉強を続けられるか不安な人は、毎日通学できる通信制高校を選択するというのもひとつの方法です。かわいい制服を着られたり、クラスメイトと親しくなれたりするかもしれませんね。やはり、通信制高校を選択した人の中には、いじめなどを経験したことがある人も一定数います。つらかった気持ちを分かち合える友達に出会えることもあるでしょう。
通信制高校に入学する方法
ほとんどの通信制高校はいつでも入学できます。学年制ではないので「同じ学年を繰り返す」といったこともありません。入試は筆記テストと面接がありますが、いずれも「合格させるためのテスト」といわれているような簡単なものです。
中学を卒業してすぐに通信制高校に入学する人もいますが、高校中退から編入する人ももちろん大勢います。前の高校での在籍期間もカウントされるので、高校中退してからタイムラグなく編入すれば、同級生に遅れることなく高校を卒業することもできるでしょう。
通信制高校ならアルバイトも自由!
全日制高校の中には「高校生のうちはアルバイトは禁止」という学校もあります。しかし、通信制高校は基本的にそういった規則はありません。自分の好きな時に勉強する通信制高校ならば、アルバイトをする時間をタップリとることもできそうです。
通信制高校に通う生徒のブログなどを見てみると、アルバイトをしている人も少なくありません。なかにはアルバイトで学費を稼いでいる人もいます。通信制高校の学費は平均して年間20~30万円なので、月々16,000円~25,000円かかる計算です。これぐらいの金額ならば、学業をおろそかにすることなくアルバイトで捻出することもできるのではないでしょうか。
通信制高校の卒業後の進路
通信制高校で学びながらアルバイトをするのは貴重な経験ではありますが、くれぐれも「卒業後もそのままなんとなくアルバイト」ということにならないように注意しましょう。せっかく通信制高校で勉強するならば、高卒資格がなければ受験できない大学、短大、専門学校などをめざしたいところです。
晴れて大学生、短大生、専門学校生などになれば、アルバイトの選択肢も広がりますし、時給もグンとアップするでしょう。もちろん、アルバイトで終わることなく正社員になるための就職活動をする際にも、より多くの求人に応募できるのはいうまでもありません。
通信制高校にはどんなところがあるの?
アルバイトを探している高校中退生にもおすすめの通信制高校。しかし、通信制高校と一口にいってもその特徴はさまざまです。人気ランキングなどでも評判の通信制高校をいくつか見てみましょう。
やりたいことが見つかる通信制高校「興学社高等学院」
通信制高校では全日制高校や定時制高校にはない、専門的な勉強ができることも特徴のひとつです。なぜならば、通信制高校は専門学校を経営する学校法人が経営していることも少なくないからです。
たとえば興学社高等学院では、興学社学園グループの豊富なネットワークをいかして、80種類以上のユニークな授業を受けることができます。ヨガ、エクササイズ、ファション、メイク、ネイル、ゲーム作成、イラスト、デザインなどの講座がそろっているので「やりたいこと」を見つけることができるのではないでしょうか。
コミュニケーション力も磨ける通信制高校
高校中退した人の中は、コミュニケーション能力に自信を持てずにいる人も少なくないかもしれません。興学社高等学院では、ロールプレイでソーシャルスキル・トレーニングを行う授業などもあります。アルバイト先で上手くやっていくためにもコミュニケーションスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。
さらに、興学社高等学院は発達障害や学習障害がある生徒も積極的に受け入れています。希望者には心理検査も実施してもらえますし、結果に応じて個性を伸ばす指導をしてくれるので安心です。
専門分野に強い通信制高校「ヒューマンキャンパス高校」
「専門分野に強い」と人気なのがヒューマンキャンパス高校です。40分野以上を学ぶことができ、100種類以上の職種をめざすことができるというのは、なかなか他の通信制高校にはない規模といってよいでしょう。
CGデザイナー、Webデザイナー、プログラマーなどになるための勉強もできるので、Webコンテンツ制作のアルバイトをしながら知識を深めることもできます。また、スポーツ関連施設でルバイトをしながら、アスレティックトレーナー、スポーツインストラクター、プロスポーツチームスタッフなどのコースで学んでみてはいかがでしょうか。
高校中退でも通信制高校に通いながらアルバイトできる!
高校中退したまま、何となくアルバイトを始めてしまうというのは、じつはあまりおすすめできません。応募できる職種もかなり限られてきますし、高校中退のままではアルバイトでさえ不採用になってしまうこともあります。
もし、運良くアルバイトを始めることができたとしても、それを一生続けるというわけにもいかないはずです。いつかは「もっと違う仕事をしたい」と、思う日も来るかもしれませんが、その時に最終学歴が中卒のままではなかなか次の仕事につなげることができないでしょう。
やはり、少なくとも高卒資格を取得しておいて損をすることはありません。「でも、もう学校に通いたくない……」という気持ちが強いならば、通信制高校を利用してみませんか?通信制高校ならば、自宅での自学自習が中心となるので、自分のペースで勉強を進めることができるでしょう。
通信制高校はれっきとした高等学校の一形態ですが「アルバイト禁止」のような校則はありません。実際、アルバイトで学費を稼いでいる生徒もいます。通信制高校の学費は安いので、ほどほどのアルバイトで十分まかなえますし、学業がおろそかになるリスクもないといえるでしょう。ぜひ、通信制高校を活用して、勉強とアルバイトの両立を頑張ってみてはいかがでしょうか。