通信制高校のレポート(添削指導)とは
卒業や学習状況の確認のためにある
授業がなく自分のペースで勉強できる通信制高校では、授業の代わりに生徒の学習状況を確認するためにレポートがあります。
また、卒業をするにはレポートを提出して74単位を取得する必要があるため、通信制高校にレポートは非常に重要と言えるでしょう。
レポートは難易度は難しい?
結論を言ってしまうと通信制高校のレポートは決して難しくありません。
レポートの内容は参考書やネットを調べれながらやれば解けるレベルです。
提出をすると添削が行われますが、あまりにも間違いが多い場合は通常のテストのように再提出となることがあります。
ただ大学への進学を目標とした進学コースの通信制高校の場合は難易度が高くなります。
とはいえ、あくまでも本番である単位認定試験に向けたレポートですので、個人で解くのが無理というレベル問題は出されないでしょう。
レポート以外に特別活動の単位も必要
特別活動とは体育祭、修学旅行、ホームルームなどの行事のことです。
通信制高校でも特別活動は必須で、30単位を取得しなければ卒業できません。こればかりはレポート提出で済ませるのは難しいため、スクーリングという登校日が設定されています。
レポート提出以外に単位認定テストのある学校も
通信制高校では自学自習とレポート提出を繰り返すというスタイルになります。
単位取得にあたっては単位認定テストに合格しなければいけない通信制高校もありますが、難易度は高くありません。
日頃のレポート提出をきちんとこなしていれば解ける問題しか出ないといって良いでしょう。
ただし、レポート提出を怠ると単位認定テスト受験資格を失効してしまいます。レポートをきちんと出すことが何よりも重要です。
通信制高校のレポートの書き方や内容を紹介
レポートの科目は全日制と同じ
通信制高校でも必修科目は全日制高校、定時制高校と変わりません。
そのため、現在の学習指導要領のもとでは次のような科目のレポートを提出することになります。
国語 | 国語総合 |
数学 | 数学Ⅰ |
理科 | 科学と人間生活・物理基礎・化学基礎、生物基礎及び地学基礎 |
地理歴史 | ・世界史AまたはBのどちらか1科目 ・日本史A・B・地理A・Bの中から1科目 |
公民 | 現代社会または倫理・政治・経済 |
外国語 | コミュニケーション英語1 |
保健体育 | 体育・保健 |
芸術 | 音楽1・美術1、工芸1、書道1のどれか1科目 |
家庭 | 家庭基礎・家庭総合・生活デザインのどれか1科目 |
情報 | 社会と情報・情報の科学のどれか1科目 |
選択科目を追加で選ぶ通信制高校もある
以上のような必修科目だけでは74単位になりません。そこで、各学校が独自に設けている選択科目を学ぶことになるわけです。
どのような選択科目があるかは通信制高校ごとに異なります。たとえばゲーム制作・アニメ制作について学べる選択科目を用意している通信制高校もあります。
また、グラフィック、シナリオ、企画、プログラミングなどの実践的な技術を身につけることもできるでしょう。自分が興味を持っているジャンルの選択科目の用意がある学校を選択してみてはいかがでしょうか。
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もちろん合計74単位以上を取得することもできます。
また、必修科目でコミュニケーション英語Ⅰしかないことを物足りなく思った場合、追加で外国語の選択科目を選ぶのも一つの方法です。英語はもちろん、中国語などが選択できることもありますので、しっかりと語学力をつけたい人におすすめです。
レポートの内容・形式はマークシートが中心
通信制高校のレポートはマークシート、もしくは選択式の問題を解く形式のところが多いです。
しかし、最近は文部科学省のガイドラインの改定などもあり、穴埋め式問題または教科書の内容を要約するといった記述形式も増えつつあります。
通信制高校のレポート本数や提出頻度は?
毎日コツコツやって3日1枚はこなすべき
もし通信制高校を3年で卒業したいなら毎年25単位は取得しなければいけません。
そして1単位につきレポートは2~4枚程度になるので、年間で50~100枚程度、つまり3日に1枚はこなすペースを確立させましょう。
ついサボってしまうと卒業できなくなる
通信制高校のレポートは難しいものではありませんので、全日制高校から転入・編入してきた人などは拍子抜けしてしまうこともあるでしょう。
しかし、油断は禁物です。レベルこそ高くないものの「自主的に提出し続ける」というのは難しいものです。
通信制高校は学年制ではないので「この単位を落としたら進級できない!」という危機感もありませんし、レポート提出を怠って単位を落としても「また来年、履修すればいいか」ともなりがちです。
そのようなことの繰り返しでなかなか卒業できない人もいるのが通信制高校です。難易度は高くありませんが、貯めてしまうと大変です。
自信がない人はサポート校を利用するのもおすすめ
「コツコツとレポートを提出し続ける自信がない」という人は、サポート校を利用するのも良いかもしれません。
サポート校とは、文字通り通信制高校での勉強をサポートしてくれる学校のことです。それだけ学費は余計にかかりますが、確実に卒業したい人は検討してみてはいかがでしょうか。
通信制高校のレポートを効率よくクリアするコツ
通信制高校での学習の中心となるレポート作成。卒業までついて回るものだけに、要領よくまとめるテクニックも身に着けておきたいところです。
通信制高校のレポート問題をクリアするコツを紹介します。
レポートはインターネットで提出にする
通信制高校のレポート提出は学校窓口に直接届ける、郵送、インターネット経由のいずれかを選択することになります。
3つの方法の中で時間もお金もかからず、最も簡単なのはインターネット経由といえるでしょう。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットで気軽にレポートを提出できるので、「レポートを封筒に入れてポストまで歩いて郵送するのが面倒……」ということもありません。
昔と違って専用IDで学校専用サイトにログインすれば、いつでもオンライン授業のアーカイブを見られるようになっている学校もあるので大変便利です。
レポートで行き詰まったら何でも質問する
一人で勉強していると行き詰まることもあるというのは、残念ながら通信制高校のデメリットです。
しかし、最近の通信制高校は夜間でなければ自宅から先生に質問ができたり、スクーリングの日に質問することも可能です。
本来は特別単位の取得のために設けられているスクーリングですが、わからないことを何でも質問できるチャンスです。遠慮せずに、先生に何でも相談してみましょう。
通信制高校のレポートの書き方や内容まとめ
通信制高校での勉強はレポート作成がカギを握っているといっても過言ではありません。
自学自習なのでペース配分や理解度チェックが難しいところですが、レポート提出はサボらずコツコツとやっていきましょう。
通信制高校のレポートは難しいものではありませんので、ちゃんとやれば3年で卒業するのも容易ですので、同級生に遅れをとることもありません。
大事なのは自分にピッタリで無理なく続けられる通信制高校を選択することです。まずは気になる学校の資料を無料請求して、選択科目の特色などを比較検討してみてはいかがでしょうか。